AI・SEO対策

ブラックハットSEOは通用しない?ホワイトハットSEOとの違いも解説

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのアルゴリズムの隙を突いて、不正にSEO評価を得る手法です。
以前は楽に上位表示ができると評判になり、ブラックハットSEOは横行していました。
しかし、現在では通用しなくなっています。

なぜ、ブラックハットSEOは通用しなくなったのか?現在主流となっているホワイトハットSEOについても詳しく解説いたします。

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOはコンテンツの検索順位を下げる悪質な方法で、被リンクを増やすことで評価を得ようとするもの

ブラックハットSEOとは、質の低いコンテンツの検索順位を悪質な方法で上げる、Googleの「Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」に背く手法です。
なお、SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleのような検索エンジンでアクセス数を集めるための手法のことです。

Google検索の順位はクローラー(情報を集めるプログラム)がWEBサイトの情報を本部に持ち帰り、アルゴリズムがページの品質を判定して決定します。
ただし、アルゴリズムは検索順位を決めるための手順やルールにすぎず、ユーザーにとって役に立つのかどうか人間のような評価基準で判断することはできません。
その代わりに他サイトにどれだけ引用されているか(被引用数)といった基準で判断しています。
悪意があるSEO業者が「とにかく被リンクを増やすこと」に注力し、大量の被リンクをページに付けることで、人気があるように見せかけました。

こういった施策が当たることで、本来なら上位に入れない低品質なコンテンツでも、簡単に検索サイトの上位獲得が可能となりました。

ブラックハットSEOの問題点

ブラックハットSEOはGoogleでは評価されず、ペナルティの対象となることもある

ブラックハットSEOはデジタルマーケティングの知識や経験もいらず、手間がかかりません。
その結果ブラックハットSEOをおこなう業者が乱立し、低品質な記事が上位を占めることになってしまいました。
そのままでは上位サイトを見ても、ユーザーが「有益な情報が得られなかった」と失望させる危険性があります。

そのため、現在では厳しい取り締まりをおこない、ペナルティを受けると順位が大きく下落したり、最悪の場合は検索エンジンからコンテンツが削除されたりするようになりました。
一度スパムサイトと見なされペナルティを受けた場合、再び検索順位を向上させようとしても、かなり難易度が高まるため注意が必要です。

現在ではブラックハットSEOは通用しないため、仮に一時的な成功があったとしてもリスクが大きいです。

ブラックハットSEOの具体的な手法

具体的な手法について解説

代表的なブラックハットSEOのテクニックとして、下記の9つの手段があります。

  1. 外部リンクの購入
  2. リンクファーム
  3. 隠しリンク・隠しテキスト
  4. キーワードの乱用
  5. キーワードスタッフィング
  6. 不正なクローキング
  7. 自動生成
  8. コピーコンテンツ
  9. スパムコメント

ブラックハットSEOを理解していないと、意図せずペナルティを受けてしまう恐れがあるため、特に初心者は注意が必要です。
知らず知らずのうちに間違うことがないよう、それぞれ詳しくご紹介します。

1.外部リンクの購入

順位決定の重要な要因のひとつに、多くのWEBサイトからリンクされること(被リンク)があげられます。
しかしそれは、関連性の高い記事へ自然に張られるナチュラルリンクに限られます。
この仕組みを利用して業者から有償でリンクを購入することは、不正行為となりペナルティの対象です。
以前は公にリンクの売買がおこなわれていた時代もありましたが、現在は自作自演の被リンクは認められていません。

2.リンクファーム

リンクファームとは、過剰にリンクが集まったサイトやページ群のことを指します。
被リンクを増やすためだけに作成されたランディングページ・サイトを作り、複数のサイトでお互いにリンクを張り合います。
相互リンクを大量におこなうことで被リンクを増やし、上位表示を狙うやり方です。
リンクファームは内容はほぼなく、ユーザーにとって役立たないものであるため、リンクスパムに該当します。

ただしユーザーのコンテンツの理解を深めるためのリンクの設置は認められています。

3.隠しリンク・隠しテキスト

隠しリンク・隠しテキストとはコンテンツ内のリンクやテキストを加工して、ユーザーからは見えない裏側・または見えにくいように同化させて羅列し、検索エンジンに読み取られるように挿入する方法です。

以下のような方法はペナルティを受けるため、注意が必要です。

  • 内部リンク・テキストの色を背景と同化させる
  • テキストを画像の背後にこっそり仕込む
  • CSSを使用してテキストを画面の外に配置する
  • 目立たない1文字(段落やハイフン)や画像の一部のみをリンクにして隠す
  • フォントサイズまたは不透明度を0に設定する

4.キーワードの乱用

WEBページ全体に実質的な付加価値のないキーワードを不自然に配置したり、意味が破綻しているような支離滅裂な文章も、ブラックハットSEOです。
この手法はワードサラダ(Word Salad)とも言われています。
以前はキーワードの単語を詰め込み同じ語句を不自然に繰り返していても、検索エンジンがスパム(Spam)判定ができませんでした。
そのため、一定のSEOライティングの成果があり量産されていましたが、現在では通用しません。
キーワードの乱用はSEO的にも効果がないとGoogleも発表しているため、控えましょう。

5.キーワードスタッフィング

キーワードスタッフィングとは、対象キーワードを過度に詰め込む方法です。
例えば「歴史」が検索キーワードだとすると、具体的に下記のような文の書き方を指します。

【キーワードスタッフィングの具体例】

歴史とは過去の人間生活に起こった、歴史のなかでの事象の変化・発展の経歴のことを、歴史と言います。


上記のような文では読みづらく、ユーザーの利便性を大きく下げることになります。
また、ユーザーが離脱しやすくなることも、デメリットです。
かつては対象キーワードが多いほど「キーワードとの親和性が高い」とみなすことができたため、キーワードスタッフィングが有効な手段でした。
しかし現在ではペナルティの対象になるため手を出さないことを推奨します。

6.不正なクローキング

クローキングとはページをリクエストしたユーザーに提供しているコンテンツとは別に、検索エンジンに対して異なるコンテンツやURLを認識させる方法です。
具体例としては「検索エンジンにはHTMLテキストのページを表示して、ユーザーには画像ページを表示」「不正なリダイレクトで検索エンジン向けとユーザー向けのページに分けて転送」などがあげられます。

クローラー巡回時に違反のない情報を提示することで、ペナルティを受けることなく違反サイトを運営できるようになります。
他にもユーザーが意図しないファイルをダウンロードさせ、既存の広告を別のものに置き換えることも違反行為と見なされます。

7.自動生成

自動生成で大量にページを作り、インデックスさせてドメインパワーを上げようとするのも禁止されています。
近年、ChatGPTのような生成AIを活用することも多いですが、すべてのケースで規制されるわけではありません。
自動生成した結果、文法が不自然になっていたり、データが古かったり、一見すると正しそうな内容なのに精査してみると間違えた内容である、ハルシネーションなどの問題があります。
そのまま公開してしまうと違反の対象になるため、情報網羅性や独自性、専門性を担保できるよう必ず人の手で完成させましょう。

8.コピーコンテンツ

コピーコンテンツとは、他のサイトやコンテンツの内容をコピーして、自サイトで使う方法です。
Googleは独自性のある内容を重視しています。
また、著作権法にも違反してしまう行為のため、賠償責任が発生する可能性もあります。
もし他サイトから引用する場合は、引用箇所と分かるように示しましょう。

9.スパムコメント

スパムコメント(コメントスパム)とは、他人のブログサイトに記事の内容と関係性のないコメントやリンクを残す方法です。
被リンクを獲得するために、コメント欄に自身のサイトへのリンクを貼るのも悪質な行為です。

スパムコメントが自社サイトに投稿された場合は、悪影響を及ぼす可能性があるため、放置せず削除しましょう。
予防としてGoogleサーチコンソールといったツールの導入をしてページの問題点を把握したり、コメント欄に不適切な投稿がないか定期的にチェックしたりといった対策が必要です。

ブラックハットSEOは現代では通用しない

ドメイン貸しなどが横行しているが、WEBマーケティングの観点からもよくない。悪質なサイトは氷山の一角

ブラックハットSEOは検索エンジンのアルゴリズムの精度が不十分である、2000年代に流行しましたが、Googleの品質向上を目的とした大型アップデートにより対策されました。
現代ではどのようにして通用しない施策となったのか、ブラックハットSEOの歴史や理由について解説します。

ブラックハットSEOの歴史

ブラックハットSEOが横行すると、低品質な記事が検索ランキング上位を占めることになりました。
そこでGoogleは、以下のような検索エンジンのアルゴリズムを変更することで、ブラックハットSEOを取り締まるようになりました。

2000年代 Googleの登場・ブラックハットSEOの横行
2011年頃 パンダアップデート
2012年頃 ペンギンアップデート
2016年頃 Googleの大規模アップデート

ブラックハットSEOが衰退した理由

まず2011年に初めて導入され、日本では2012年7月に導入されたパンダアップデートにより、文脈の不自然なコンテンツが対策されました。
これによりWEBサイトの規模の大きさだけではなく、信頼性が高いコンテンツが上位表示されるようになりました。

そして2012年に初めて、ペンギンアップデートもおこなわれました。
このアップデートにより、自作自演の被リンクや有料リンクなど、スパム行為やガイドライン違反をおこなうサイトは一斉に圏外まで順位を落とし、除外することができました。

しかしこのあとも、悪質な方法で検索上位を狙う試みは止まりません。
2016年頃には、外注ライターに依頼し大量のコンテンツを制作する悪質なキュレーションサイトの存在は、社会問題にまで発展しました。
キュレーションサイトとは、複数のコンテンツに掲載されている内容を抜き出し、情報をまとめて記事を作るサイトの事です。

日本では2017年2月に大きなアップデートを実施し、WEBサイトの品質の評価方法が改善されています。
お金や健康の分野(YMYL)では、よりコンテンツの質に重きをおいて評価されるようになりました。

現在では自社サイトのディレクトリで第3者にブログ運用させる、「ドメイン貸し」が注目されていますが、Googleが非推奨としているため近いうちに排除されるでしょう。

長期的な価値を保つならホワイトハットSEOを意識する

ホワイトハックSEOを意識したほうが良い

ブラックハットSEOに対して、正しい方法で評価を得るホワイトハットSEOがあります。
ブラックハットSEOでは短期的な効果はあったとしても、長期的にはマイナスな結果になってしまう可能性が高いです。
ここではホワイトハットSEOの考え方や、違いを知っておきましょう。

ホワイトハットSEOとは

ホワイトハットSEOとは、ユーザーの利便性を第一にとらえ、高品質なコンテンツを作成し、サイトやページを充実させることです。
SEO評価を向上させ、企業サイトやオウンドメディアの場合は顧客を広く集客できるよう目指す手法です。
ホワイトハットSEOにおいて、E-E-A-T(エクスペリエンス・専門性・権威性・信頼性)の高さが重要な要素です。
また、サイトのインデックス登録を制御したり、リッチリザルトを有効にして検索結果に多くの情報を含ませたりします。

そしてGoogleは「金銭と引き換えに検索順位を操作することは一切ない」と公言し、常々ユーザーファーストを提唱しています。
そのため「Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン|Google 検索セントラル)」「検索エンジン最適化スターターガイド」に沿うよう遵守することで、結果的に自然とユーザーの満足度を高めることができるため、品質評価が高いコンテンツとなります。

上記の他に「Google検索品質評価ガイドライン」という英語版のPDFがありますが、読めるようになっておくと便利です。

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

検索エンジンに焦点をあてるブラックハットSEOとは違い、ホワイトハットSEOはユーザーに焦点を当てる取り組みです。
取り入れることで、回遊率や直帰率といったあらゆる数字が抜群に良くなります。

ブラックハットSEOターゲットは検索エンジン
・ガイドラインに違反する
・検索エンジンを騙す
ホワイトハットSEOターゲットはユーザー
・ガイドラインに準拠する
・検索エンジンに正当な評価をしてもらう
検索エンジンの抜け穴を突くことで欺くブラックハットSEOとは反対に、ポリシーに則ることでユーザーにメリットをもたらすことがホワイトハットSEOの本質です。

現代のGoogleはモバイル用サイト重視(MFI)で検索順位を決めていますが、これもホワイトハットSEOをおこなう上で重要な項目の一つです。

SEO対策はハエモリ企画へ

サイトを上位表示させ、継続的な流入が増えると、トラフィックやコンバージョンの向上につなげることができます。
ホワイトハットSEOなら、検索アルゴリズムのアップデートを乗り越えることができ、長期的に効果を発揮し続けるでしょう。
しかし、オリジナリティがある高品質なサイトを作成しようと思うと、専門の知識やノウハウが必要不可欠です。
その場合は成功事例があるSEO業者にコンサルティングを依頼することも、一つの手段です。
ユーザーの満足度・集客効果の高いサイト作りを目指したい方や、WEBマーケティングに注力されたいとお考えの企業様は、ぜひ一度SEOの専門であるハエモリ企画までご相談ください。

関連記事

TOP
Go
今だけ!テンプレート無料プレゼント中!10種のデジタルマーケ必勝テンプレート お問い合わせ・ダウンロードはこちら