SEO対策には、内部対策と外部対策があることをご存じでしょうか?
SEO対策は、まず内部対策から始めます。
検索エンジンで上位表示を目指すのならば、まずは内部対策をしっかり理解しなければなりません。
本コラムでは、SEO対策における内部対策について詳しく解説いたします。
・自社サイトはどんな検索市場を狙えるのか?
・狙っている市場で上位表示されるのか?
・競合はどんな対策をしているのか?
・大手ポータルサイトが相手では諦めるしかないのか?
このような疑問や興味をお持ちの方は、お問い合わせください!
当社が一緒に考えていきます
目次
SEO対策とは?
そもそもSEOとは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」と訳されます。
「検索エンジン最適化」とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のワードを検索した際に、自社サイトが検索結果の上位に表示されるための対策のことです。
つまりSEO対策は、WEBマーケティング施策の一つということになります。
内部対策とは?外部対策とは?
このSEO対策は、以下の2つに大別されます。
- 内部対策
- 外部対策
内部対策
内部対策とはその名の通り、自社サイト内部で行なわれるSEO対策の総称です。
サイトの構造やタグ設定など、サイト内部のSEO基礎を作る重要な施策になります。
内部対策で確認すべき項目は多岐に渡り、しかも全ての設定をSEO的に正しく行うためには、SEOの知識はもちろんのこと、多大な労力がかかります。
では何のために内部対策を行うのか?
簡単に言うと、内部対策は「SEO観点から見て、自社サイトが減点されないために行う施策」です。
つまりこの内部対策を正しく施策しないと、例え良質なコンテンツを発信したとしても、上位表示されない可能性が非常に高くなってしまうのです。
しかるに、SEO会社に外注すべき項目の一つと言えるでしょう。
外部対策
外部対策は、外部サイトからの評価されるための施策です。
具体的には、被リンク(リンクを掲載してもらうこと)を獲得し、自社サイトやコンテンツをシェアしてもらうことを指します。
被リンクを獲得すればするほど、Googleなどの検索エンジンも外部サイトから評価される良質なコンテンツであると認識し、評価を高めるということに繋がるのです。
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内部対策の種類
SEO対策には内部対策と外部対策があるということは分かりましたが、内部対策にはどのような種類があるのでしょうか?
内部対策には
- コンテンツSEO
- テクニカルSEO
があります。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは良質なコンテンツを継続的に発信し続けることで、検索エンジンからの評価を獲得し、自然検索流入の増加を目指す施策です。
フォーカスする対象がコンテンツ発信であり、主にライターや編集者が施策する領域になります。
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テクニカルSEO
一方テクニカルSEOはサイトマップを作成したりHTMLタグの最適化を行ったり、技術的仕様により検索エンジンの評価を獲得するものです。
技術的な仕様にフォーカスしているテクニカルSEOは、主にエンジニアが施策する領域と言えるでしょう。
内部対策の目的
内部対策が重要な理由に、「自社サイトの減点を防ぐ」と説明しましたが、では誰がこの減点を付けるのでしょうか?
もちろんGoogleやYahoo!などの検索エンジンです。
Googleにはクローラーと呼ばれるAIロボットがWeb上を巡回しており、巡回する中で膨大なサイトを読み取りながら、ページに評価を付けています。
収集したページを、Googleのデータベースに登録することを「インデックス」と言い、その上で検索順位を決定するのです。
この巡回中のクローラーに、
- 自社サイトに頻繁に立ち寄ってもらうこと
- その際、正しく自社コンテンツを伝えること
これが内部対策の目的なのです。
もしも内部対策が不十分だったらどうなのでしょうか?
例え良質なコンテンツを発信していても、クローラーが巡回して来ません。
巡回して来たとしても、サイトの内容を正しく理解してもらえず、検索エンジンに評価されないのです。
良質なコンテンツを発信する前段階として、内部対策(テクニカルSEO)を正しく施策することがいかに重要かご理解頂けるでしょう。
Googleのガイドラインにも、Googleの認識を助けるサイトであり、かつユーザーの理解を助けるサイトを作ることが、結果としてGoogleから良い評価を受けると明記されています。
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
ではいよいよ次項から、内部対策(テクニカルSEO)の具体的な施策について紹介していきます。
内部対策(テクニカルSEO)には、以下の3つあります。
- クロール最適化
- インデックス最適化
- ランキング対策
それぞれ見ていきましょう。
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クロール最適化
GoogleのAIロボットクローラーが、サイトを巡回(クロール)し、コンテンツを収集する際、クローラーが全サイト内を滞りなくクロールできるように、サイト設計する必要があります。
クローラーが、いかに効率よくサイトを巡回できたかを「クローラビリティ」と言い、そのクローラービリティの改善を「クロール最適化」と言います。
クロール最適化には以下のような対策を行います。
- サイト構造(リンク構造)の単純化
- パンくずリストの設定
- XMLサイトマップ送信
- robots.txtの設定
サイト構造(リンク構造)の単純化
Googleは検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにおいて、リンク階層を単純化することを明記しています。
具体的には、サイト内の全ページに2クリック以内で辿り着けるような、サイト構造(リンク構造)を推奨しているのです。
つまり2クリック以上かかると、重要なページではないと認識される可能性が高いということです。
パンくずリストの設定
パンくずリストとは、ユーザーがサイトないでどの階層にいるかを示したリストのことで、サイト構造を分かりやすくしたリンクを指します。
Googleは検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにおいて、パンくずリストを利用することを推奨しており、パンくずリストがあることで、クローラーのみならず、ユーザーもサイト構造を格段に把握しやすくなるでしょう。
ユーザビリティを損なわないような適切なパンくずリストの設置は、Googleからの評価が高まり、SEO施策として有益です。
XMLサイトマップ送信
XMLサイトマップとは、サイト内にどのようなページがどれくらい存在しているかを表すファイルのことで、これをサイト運営者がGoogleに送信することで、クローラーがサイトを簡潔に把握し、クロールする時に道しるべのように手助けしてくれるものです。
自作でXMLサイトマップを作ることも可能ですが、WordPressの場合、自動的にサイトマップを作成してくれますし、そうでなくともURLを入力することで自動的に作成してくれるツールを利用した方が良いでしょう。
robots.txtの設定
robots.txはクロールに収取されないように制御するファイルのことです。
大規模サイトの場合、クローラーが全ページを巡回することが困難になります。
そこで優先度の低いページや、収集の不要なページをrobots.txt指定することで、クローラーによるクローリングを手助けすることになります。
結果的に、インデックス化が早く行なわれたり、他の内部対策の効果が早く表れる場合があるなど利点があります。
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検索インデックスの最適化
先述したように、インデックスはクローラーが収集したページ情報が蓄積されるデータベースを指します。
つまりコンテンツ情報がインデックス去れない限り、検索結果に反映しないということです。
クローラーに正確にサイト情報を収集してもらうために、HTMLタグでコンテンツ情報を記述する「検索インデックスの最適化」が必要になります。
具体的な方法は以下の6つです。
- タイトル(titleタグ)の設定
- メタディスクリプションの設定
- 見出しタグの設定
- alt属性の設定
- URLの正規化
- 構造化マークアップ
タイトル(titleタグ)の設定
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)では、クローラーがサイト認識をする上でtitleタグを参考にしていると公表されています。
またページタイトルは、検索結果画面でも最も大きい文字で表示され、ユーザーはページタイトルと、内容要約文のスニペットを見てクリックするかを判断します。
つまり適切なタイトルの設定は、検索順位と検索ユーザーのクリック数に有効です。
そのためSEO対策をする上で、タイトル(title タグ)は重要な項目と言えます。
タイトル(titleタグ)の設定方法を簡潔に説明すると、HTMLでは、headタグ内に記述したtitleタグがページタイトルを表します。
WordPressでは、投稿や固定ページごとに画面の最上部でページタイトルを指定でき、指定したページタイトルは自動的にtitleタグとして出力されます。
ディスクリプション(description)の設定
ディスクリプション(description)は、タイトルで説明しきれなかったコンテンツの内容をGoogleやユーザーに伝える役割があります。
検索順位に直接影響はしませんが、タイトル同様に、ユーザーのクリック率に効果があります。
ディスクリプション(description)の設定方法は、HTMLにおいては、ディスクリプション(description)はheadタグ内に記述したmetaタグで設定します。
name属性はdescription固定、ページの説明hはcontent属性に記述します。
WordPressでは、プラグインをインストールすることで、簡単にメタディスクリプションを記述することができます。
見出しタグの設定
ページ内には必ず大見出し(h1タグ)、中身だし(h2タグ)、小見出し(h3タグ)を設定しましょう。
なぜならGoogleは、hタグを「ページ上での重要なワード」と認識するからです。
hタグの使用は、ユーザーの可読性を高めてくれるメリットがあります。
hタグには以下の6種類があります。
タグ名 | 意味 |
---|---|
h1 | 大見出し |
h2 | 中見出し |
h3 | 小見出し |
h4 | h3より小さい見出し |
h5 | h4より小さい見出し |
h6 | h5より小さい見出し |
h1が最も大きな見出しタグであり、titleタグと似たようなものです。
ただし検索結果に表示されるtitleタグと違い、h1タグは検索結果には表示されず、一方、実際のサイトページではh1タグが表示されて、titleタグが表示されません。
つまりサイトに訪問したユーザーにコンテンツ内容を簡潔に示すためのタグが、h1タグであるということです。
alt属性の設定
コンテンツ内で使用する画像には、必ずalt属性で説明を記載しましょう。
クローラーは動画や画像を理解することができないため、imgタグ内のalt属性に書かれた記述から、何が描かれている画像なのかを理解するからです。
Google画像検索においてもalt属性は利用されるため、imgタグのalt属性はSEO対策に有効であると言えます。
またimgタグのalt属性は、何らかの不具合などで画像が読み込まれなかった場合、代替テキストとして表示されます。
なお画像自体にリンクを貼る際には、imgタグのalt属性をアンカーテキストの代わりとして利用し、リンク先ページの内容を示すことにもなります。
そのため画像リンクの場合はのalt属性は、画像の説明文ではなく、リンク先の説明を記述しましょう。
アンカーテキストは「aタグ」に設定されているテキスト文字列のことで、使用頻度の高いHTMLタグの一つ「a href」(エー・エッチレフ)で記述します。
URLの正規化
URLの正規化は、重複するコンテンツ内で、どのURLを検索エンジンに評価してもらうかの施策です。
URLが正規化されていないと、意図していないページが検索結果に表示され、本当に評価して欲しいコンテンツの低評価を招く場合があります。
またせっかく被リンクを獲得できたとしても、被リンク評価が分散してしまうこともあるでしょう。
URLの「www」や「/」の有り無し程度であれば、301リダイレクトにより対処できますが、PC用とモバイル用のコンテンツを別のURLで発信している場合など、リダイレクト処理では対応しきれません。
このような場合、URLの正規化を行う必要があります。
正規化されていないと、複数の同内容のコンテンツでクローラーが回遊するため、サイト内におけるクローラビリティが低下する要因となります。
SEO評価の向上のためにも、クローラーが回遊しやすいサイト作りを心がける必要があるのです。
301リダイレクト以外でURLの正規化を行う場合は、以下のような方法があります。
- headタグ内でcanonicalタグ設定
- HTTPヘッダーに指定
headタグ内でcanonicalタグ設定
canonicalタグは重複コンテンツや類似コンテンツが存在する場合、検索エンジンに正規URLを伝えるものです。
HTMLでは、headタグ内にlinkタグをページ内にひとつだけ「絶対URL(https://から始まる形式)」で記述します。
WordPressでは、canonicalタグを変更する場合、パーマリンク設定と投稿記事の2ヶ所で行います。
WordPressは標準仕様でcanonicalタグに対応しているため、プラグインのインストールなど必要なく、canonicalタグが出力されます。
パーマリンク設定で「投稿名」を選択、変更を保存ボタンをクリックすることで、canonicaタグが出力されます。
投稿画面ではURLスラッグ欄に、URLの一部を入力すれば良いです。
HTTPヘッダーに指定
またHTTPヘッダーにcanonicalタグを使用することで、HTML以外の形式にも対応することができます。
引用:HTTP ヘッダーでの rel=”canonical” 属性に対応しました(Google検索セントラル)
構造化マークアップ
構造化データとは、クローラーのページ理解を高めるように作られたデータのことです。
構造化データをHTML上に記載することで、クローラーが今まで単なるテキストとして認識されていたデータに、意味を持たせることができます。
これを構造化マークアップと言い、検索結果の精度が飛躍的に伸びるのです。
構造化マークアップはSEOに直接作用しませんが、設定することでGoogle検索結果にリッチリザルトが表示される可能性が上がり、クリック率を伸ばすメリットがあります。
・自社サイトはどんな検索市場を狙えるのか?
・狙っている市場で上位表示されるのか?
・競合はどんな対策をしているのか?
・大手ポータルサイトが相手では諦めるしかないのか?
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ランキング対策
クロールの最適化や検索インデックスの最適化以外にも、Googleは数々の指標を元に順位を決定します。
下記の2項目は、積極的に対策すべき内部対策になります。
- サイトをモバイルフレンドリーに
- サイトページの表示速度を改善
サイトをモバイルフレンドリーに
スマートフォンやタブレットの普及で、アクセスするユーザーの端末や環境に合わせたレスポンシブ対応のサイトを作らねばならなくなりました。
つまりPCでアクセスしたとしても、スマートフォンなどの端末で閲覧したとしても、自社サイトが見やすい・使いやすい仕様でなければならないと言うものです。
2021年3月末、全てのサイトがモバイルファーストインデックス(MFI)に移行したことにより、モバイルファーストサイトであるかが評価されるようになりました。
これからはユーザーの行動分析を行なった上で、PCとスマートフォンやタブレット端末などモバイルとの役割分担を明らかにした上で、モバイルファーストされたサイトをどう作り込むか考える必要があります。
モバイルフレンドリーな設計になっているかは、Google search console(サーチコンソール)のモバイルフレンドリーテストツールで調査することができます。
サイトページの表示速度を改善
サイトページの表示速度をGoogleはランキング決定の大きな指標として採用しています。
2018年1月には「スピードアップデート」で、サイトページの読み込み速度が評価に組み込まれ、2021年には「Core Web Vitals(コアウエブバイタル)」で、サイトの表示スピードがランキング決定要因の一つになることが発表されました。
また表示スピードが3秒以上かかると、離脱率が40%増えるというデータもあることから、表示スピードはランキング決定要因のみならず、コンバージョンレートにも直結します。
表示速度が点数化されるPageSpeed Insightsツールを利用し、表示速度改善が必要か判断してみると良いでしょう。
表示速度の改善には、画像軽量化や、サーバーのチューニングなどがあります。
内部対策は外注という選択肢
SEOで内部対策を行う際は、ユーザビリティとクローラビリティを考えたサイトを作ることが重要です。
内部対策というSEOにおける一番最初の施策で躓くと、どんなに良質なコンテンツを発信したとしても、検索上位に表示される可能性は限りなく低くなってしまいます。
しかるに、まずテクニカルSEOをしっかり行った上で、良質なコンテンツSEO心掛けましょう。
ただし内部対策は行うべき項目が多岐に渡り、かつ専門的な知識がないと難しいのが実情です。
そのため内部対策を行いたいけれど、何から手を付けたら良いか分からないという方には、SEOのプロに任せるという選択肢がオススメです。
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