SEO対策をする際に、「YMYL」という言葉を耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
YMYLは、さまざまなウェブページがある中でも特にユーザーに影響を与える度合いが高いとされているジャンルの総称です。
しかし、YMYLとは具体的に何かと聞かれた際にうまく説明ができないという方も少なくありません。
当記事では、SEO対策で重要とされているYMYLについて解説します。
YMYLについて理解を深めたいという方はぜひ参考にしてください。
・自社サイトはどんな検索市場を狙えるのか?
・狙っている市場で上位表示されるのか?
・競合はどんな対策をしているのか?
・大手ポータルサイトが相手では諦めるしかないのか?
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目次
YMYLとはなにか
YMYLとは、Google検索品質ガイドラインの項目の一つで、ウェブページを閲覧したユーザーの人生において大きな影響を与える可能性があるジャンルを指します。
YMYLは「Your Money or Your Life」の略称であり、直訳すると「あなたのお金か、あなたの人生か」という意味になります。
例えば、大きな怪我をした場合に症状を検索し、該当のウェブページに記載されている情報を参考に応急処置をした経験があるという方も多いでしょう。
そのようにユーザーが人生にとって大きな決断を迫られている局面でYMYLウェブページを閲覧し、その情報を元に行動に移す可能性があるため、他のジャンルのウェブページに比べてより正確な情報が求められています。
YMYLについて解説する中で、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- YMYLが導入されるに至った経緯
- YMYLとSEOの関係性について
ここでは、この2点について詳しく紹介します。
YMYLが導入されるに至った背景
YMYLが導入されるに至った背景として、「WELQ(ウェルク)」問題が挙げられます。
WELQとは、以前株式会社DENAが運営していた医療情報サイトです。
WELQでは、さまざまな健康・医療に関する情報が掲載されていたものの内容は不正確なものが多く、記事を読んだユーザーの健康に悪影響を及ぼす恐れがありました。
Googleの検索エンジンは、ユーザーにとって利便性の高いウェブサイトを検索上位にする傾向にあります。
WELQのような不正確かつユーザーに被害を与える可能性の高いサイトはユーザーファーストではないと判断し、2017年に「健康アップデート」と呼ばれる健康・医療に関する検索アルゴリズムを更新しました。
健康アップデートはこれまでのGoogleのアップデートとは異なり、日本国内のみに適用された異例のアップデートです。
健康アップデートにより、YMYLの対象ジャンルを扱うウェブページは他のジャンルのページに比べてより厳しい判断基準が設けられています。
YMYLとSEOの関係性について
YMYLの対応ジャンルを取り扱うウェブページを作る場合、正確な情報を提供するだけではSEO施策として不十分です。
医療の専門用語などを並べた情報では、普段医療用語に馴染みのないユーザーは理解するのに時間がかかってしまう恐れがあります。
Googleの評価基準である「ユーザーにとって利便性の高いサイト」を目指す場合、正確な情報かつ専門用語をわかりやすく噛み砕いたコンテンツ作成が求められています。
つまりGoogleは、YMYLの対象ジャンルにおいて専門的な情報をユーザーにわかりやすい情報として提供することを期待しています。
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YMYLの対象となる7つのジャンル
YMYLの対象となる7つのジャンルは以下の通りです。
- 医療情報などの健康・安全に関するページ
- 買い物情報などショッピングに関するページ
- 人種や民族などの人々の集団に関するページ
- 財産などの金融に関するページ
- 法律・政府・市民権などに関するページ
- 時事問題などのニュースに関するページ
- その他のページ
ここでは、この7点について詳しく紹介します。
医療情報などの健康・安全に関するページ
健康・病気・医薬品などの医療情報に関するウェブページが該当します。
誤った情報を掲載した場合、健康上の不利益を被る恐れがあるため正確な情報が求められます。
買い物情報などショッピングに関するページ
オンライン上で商品・サービスを購入・決済可能なページが該当します。
他にも商品の購入につながる情報提供ページも該当するため注意が必要です。
人種や民族などの人々の集団に関するページ
人種や民族などの人々の集団に対するページもYMYLに該当します。
人々の集団の一例は以下の通りです。
人種・民族性・宗教・生涯・年齢・国籍・退役軍人の地位・性別または性的指向・性同一性など |
人々の集団に関する問題は非常にデリケートな話題であり、取り扱いには十分に注意する必要があります。
誤った情報を掲載した場合、争いや差別行為に発展するケースがあるため正確な情報を提供しましょう。
財産などの金融に関するページ
保険・税金・ローンなど金融情報を取り扱うページが該当します。
ユーザーが誤った情報を得て行動に移した場合、ユーザーの財産に大きな不利益を生じる恐れがあるため、正確な情報が求められています。
法律・政府・市民権などに関するページ
法律・政府・市民権などに関するページもYMYLに該当します。
法律・政府・市民権などに関するページの一例は以下の通りです。
離婚・養子縁組・遺言書の作成・裁判・市民権の取得など |
法律・政府・市民権などに関する情報は、ユーザーの生活に大きく影響するため、厳格に扱われる必要があります。
誤った情報を提供することでユーザーの権利上の不利益がないようにしましょう。
時事問題などのニュースに関するページ
災害時の対応や国際的な話題のような国から発信された国民に対するニュースに関するページもYMYLに含まれます。
しかし、スポーツやエンタメ情報などの日常生活に大きな影響を与えることのない話題はYMYLに該当しないため注意が必要です。
その他のページ
上記以外のジャンルであっても、人々の生活の大きな決定に関連する情報はYMYLに該当します。
住宅情報や就職情報はもちろん、フィットネスや栄養などの正確な情報が求められるトピックはYMYLに該当するため注意しましょう。
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YMYLとE-A-Tの関係について
YMYLの対象ジャンルを取り扱う場合、YMYLと深い関係にある「E-A-T」について理解を深める必要があります。
YMYLとE-A-Tの関係について以下のポイントを押さえましょう。
- E-A-Tとは?
- YMYLとE-A-Tの違い
ここでは、2点について詳しく紹介します。
E-A-Tとは?
E-A-T(EEAT)とは、Googleが独自に定める高品質なウェブサイトを評価する基準です。
E-A-Tは以下の4つの評価基準の頭文字を取っています。
E:Experience(経験)・Expertise(専門性)A:Authoritativeness(権威性)T:Trustworthiness(信頼性) |
YMYLの対象ジャンルでは特にE-E-A-Tが重視されており、コンテンツの内容はもちろん情報の発信元が信頼できるかどうかがSEOの評価を大きく左右します。
Experience(経験)
体験や経験を意味するExperienceですが、どの程度の経験値からコンテンツ作成されているかを判断する要素です。例えば商品レビューや口コミで、実際に商品を使ったことのある人のレビューを信頼するように、Googleも同じように経験を評価します。
専門的な知識や技能を有していれば、その経験がこれに当たります。
つまり、具体的な実体験から得た一次情報を含んだコンテンツ作成が必要となるのです。
Expertise(専門性)
Expertise(専門性)とは、特定のテーマにコンテンツが特化していることを示します。
複数のテーマが混在したコンテンツよりも、一つの内容や分野に特化したコンテンツページの方が、Googleには専門性が高いと評価されます。
特に生命や金銭に関するYMYLの領域においては、ユーザーの生活に影響を与える可能性が高いため、よりExpertise(専門性)が評価される傾向にあるのです。
Authoritativeness(権威性)
Authoritativeness(権威性)とは、誰がコンテンツを発信しているのかという指標です。
GoogleがAuthoritativeness(権威性)を判断する材料として、サイト実績や運営期間、また被リンク数やインデックス数があります。
そしてこのAuthoritativeness(権威性)が高いサイトが発信しているコンテンツは、正しい情報である可能性が高いとGoogleは精査するのです。
つまりAuthoritativeness(権威性)を高めることは、長期的な施策を施す必要があるのです。
Trustworthiness(信頼性)
Googleはユーザーファーストで情報を判断するため、ユーザーにとって信頼できるコンテンツや運営者であるかを重視します。
つまり、求められるのは情報のTrustworthiness(信頼性)であり、そのためにはWebサイトを運営している企業名や住所、メールアドレスなどを開示する必要があります。
また発信しているコンテンツの正確性や透明性なども評価基準に含まれるため、引用元が公的機関であったり、専門家の意見などを使用することで、GoogleからのTrustworthiness(信頼性)が高まります。
YMYLとE-A-Tの違い
YMYLとE-A-Tは混同されやすく、誤って覚えているという方も少なくありません。
YMYLはウェブページに記載された情報によってユーザーの人生の決定に大きな影響を及ぼすと言われている7つのジャンルをまとめたものです。
反対にE-A-T(E-E-A-T)は4つのポイントをもとに信頼できる高品質なコンテンツであるかどうかを判断する評価基準を指します。
どちらもGoogleの検索順位向上に必要不可欠であり、YMYLとE-A-Tを基準にコンテンツを作成することでGoogleから高評価を得られるでしょう。
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YMYLの対象ジャンルでSEO対策をする際のポイント
YMYLの対象ジャンルでSEO対策をする際の6つのポイントは以下の通りです。
- 正しいコンテンツであるかどうかを確認する
- 著者の情報を明記する
- ユーザーの求めるコンテンツになっているか確認する
- コンテンツの情報を定期的に更新する(更新日を記載する)
- サイト内の情報を充実させる
- 被リンクなどのサイテーションを増やす
ここではポイントについて詳しく紹介します。
正しいコンテンツであるかどうかを確認する
YMYLの対象ジャンルのコンテンツを作成する場合、コンテンツが正しいかどうかを確認しましょう。
例えば対象ジャンルの専門家に記事の監修・添削を依頼し、正確性を高める必要があります。
ただし、専門家に監修を依頼した場合には、専門用語などを一般の方にもわかりやすいような言葉や言い回しに置き換える作業が必要です。
正しいだけでなくわかりやすい情報を提供することが検索上位の向上につながるでしょう。
著者の情報を明記する
YMYLの対象ジャンルのコンテンツ作成において、著者情報の明記は非常に重要な役割を果たします。
著者の過去の実績やプロフィール・SNSのリンクなど、著者の細かい情報を明記することで権威性はもちろん信憑性の向上が期待できます。
ただし、著者が対象分野の著名人であっても検索順位が向上するわけではありません。
著者の明記はアルゴリズムの一つであって、重要なのはコンテンツの品質の高さであることを認識しましょう。
ユーザーの求めるコンテンツになっているか確認する
Googleはユーザーの利便性の高さを評価します。
YMYLの対象ジャンルのコンテンツを作成する場合、専門性の高い情報を提供するだけではユーザーの求めるコンテンツであるとは言えません。
一つのページに専門情報を必要以上に記述することは、ユーザーの求める「答え」を見落としてしまう恐れがあるため注意が必要です。
コンテンツを作成する際にはユーザーの検索意図を意識しながら行いましょう。
コンテンツの情報を定期的に更新する(更新日を記載する)
ユーザーは鮮度のある情報を求めているため、コンテンツは定期的にメンテナンスを実施し古い情報は新しい情報に書き換えましょう。
また、更新をした際には更新日を記載することをおすすめします。
コンテンツの公開日が古い場合でも、最終更新日が直近であれば新鮮な情報としてユーザーは捉えます。
加えて該当のサイトは公開後もきちんと定期的にコンテンツを更新しているというアピールにもなるため、ユーザーからの信頼性の向上が期待できます。
コンテンツの更新はYMYL領域に限らず他のジャンルにも共通しているので、定期的にコンテンツを更新することでユーザーからの信頼性を高めましょう。
サイト内の情報を充実させる
YMYLの対象ジャンルのコンテンツを作成する場合、著者の明記はもちろんサイトの運営責任者や、お問い合わせフォームなどのカスタマーサービスを充実させましょう。
サイト内情報の充実を図りG、oogleからの評価だけでなくユーザーからの信頼性を向上させることが可能です。
被リンクなどのサイテーションを増やす
Googleは外部からの評価と自身のサイトの説明に相違が見られる場合、外部からの評判を優先する傾向にあります。
権威性のあるサイトからの被リンクなどのサイテーションを増やし、外部評価を得ることでGoogleの評価を向上させましょう。
参考:Google 品質評価ガイドライン「General Guidelines」p.12
・自社サイトはどんな検索市場を狙えるのか?
・狙っている市場で上位表示されるのか?
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YMYLの注意点
YMYLの対象ジャンルのコンテンツを作成する際には、以下の注意点を把握しましょう。
- YMYLのジャンルは検索順位が上がりにくい
- 検索品質評価ガイドラインを定期的にチェックする
ここでは、2点について詳しく紹介します。
YMYLのジャンルは検索順位が上がりにくい
YMYLのジャンルは他のジャンルと比べて厳しい評価基準が設定されているため、中には低品質と評価され検索順位が上がりにくいケースがあります。
YMYL領域のコンテンツ作成のポイントを参考に、自身のサイトの現在の状況を今一度確認し適宜修正することが大切です。
コンテンツの正確性や信頼性のある質の高いコンテンツを作成することで、検索順位の向上が期待できるでしょう。
検索品質評価ガイドラインを定期的にチェックする
YMYLジャンルは2022年7月28日に改定された「品質検査ガイドライン」から記載がなくなったものの、今後も注意が必要なジャンルであることに変わりはありません。
定期的にGoogleの品質検査ガイドラインを確認し、変更点などを把握しましょう。
参考:Google 品質評価ガイドライン「General Guidelines」
・自社サイトはどんな検索市場を狙えるのか?
・狙っている市場で上位表示されるのか?
・競合はどんな対策をしているのか?
・大手ポータルサイトが相手では諦めるしかないのか?
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YMYLジャンルはより高品質なコンテンツが求められる
YMYLとはウェブページに記載された情報がユーザーの人生の決定に大きく影響を及ぼすと言われている7つのジャンルの総称です。
YMYL領域のコンテンツは通常のコンテンツに比べて情報の正確性と信頼性が重要であり、どちらも兼ね備えた品質の高さが求められます。
また、専門性の高さだけでなく、一般のユーザーにわかりやすいような表現や言い回しへの変更も大切な作業の一つです。
ユーザーからの信頼だけでなく、利便性も考えたコンテンツ作成を心がけることでYMYL領域の検索順位向上を目指さねばなりません。
このようにサーチエンジン(検索エンジン)は、200以上の項目により検索順位を決めており、アップデートも度々行われており、その内容は実に複雑です。
良質なコンテンツを作成するには多くの工数が必要で、あらゆるSEO施策を個人や自社内で網羅することは難しいものです。
SEO戦略から、SEO運用まで任せたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
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